【ロンドン時事】1978年7月25日に世界初の体外受精児として英国で生まれ、「試験管ベビー」と大きな注目を浴びたルイーズ・ブラウンさんが23日、40歳の誕生日を前にロンドンで記者会見した。自身の半生を振り返り、「(過去40年で)治療法は広く受け入れられるようになった」と指摘。不妊で悩む人々に対し「決して諦めないで」と呼び掛けた。
 ブラウンさんは4歳の時、両親から「普通とは少し違う方法で生まれた」と体外受精について説明を受けた。メディアの強い関心を浴びたものの、子供時代は出生のことをあまり意識することなく「おおかた普通の生活」を送った。その後結婚し、自然妊娠で2児を授かった。
 体外受精治療の功績は何か問われ、「家族を築く機会になること。(通常では赤ちゃんを望めない人や周りの)みんなを笑顔にする」と回答。「私の母親にできたのだから、信じれば成し得る」と不妊治療に臨む人にメッセージを送った。
 自然妊娠が難しかったブラウンさんの両親は、当時は成功例のなかった体外受精治療を決意。ブラウンさんの誕生は各界で議論を巻き起こしたが、その後治療は普及し、これまでに世界で600万人以上が体外受精を通じて産声を上げた。 (C)時事通信社