筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者に本人の脂肪組織にある幹細胞を培養して静脈に点滴したところ、症状が改善した例があったと、NPO法人再生医療推進センター(京都市下京区)が5日、発表した。幹細胞は無血清の培地で培養しており、安全性も確認したという。
 ALSは全身の筋肉が衰える難病で、根本的治療法は確立されていない。
 研究チームの山岸久一・元京都府立医大学長によると、患者5人に対し2カ月ごとに3回点滴し、寝たきりだった患者が車いすで外出できるなど2人の症状が改善した。
 呼吸が苦しくなる慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)の患者5人にも、同様に脂肪由来の幹細胞を点滴し、3人が改善した。
 この結果を受け、研究チームは年内にも、アルツハイマー型認知症とパーキンソン病の患者を対象に、同様の臨床研究を行う予定だ。 (C)時事通信社