国立健康・栄養研究所(東京)で無資格の研究者が被験者にX線照射をしていた問題で、同研究所を運営する国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(大阪)は20日、関係職員4人を停職や減給などの懲戒処分にしたと発表した。
 同研究所は7月、第三者委員会の報告書を公表。2009年度以降の11研究で、医師・歯科医師や診療放射線技師でない無資格の12人が、10~90代の1145人に照射していたと明らかにした。
 処分されたのはいずれも現時点で同研究所と雇用関係があり、問題となった研究の代表者を務めた4人。実際に照射した50代の男性部長は停職1カ月、40代の女性室長は停職15日、50代の女性室長は減給10分の1(1カ月)で、自身は照射しなかった50代の男性部長は戒告とした。
 米田悦啓理事長と阿部圭一理事(国立健康・栄養研究所長)は給与の10分の1を3カ月分、自主返納する。同研究所は「多大なご迷惑、ご心配をお掛けし、深くおわび申し上げる。全力で再発防止に努め、信頼回復へ努力する」としている。 (C)時事通信社