京都大霊長類研究所の今村公紀助教らの研究グループは、ニホンザルの皮膚の細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作製し、神経細胞に分化させることができたと発表した。今村助教らは既にチンパンジーのiPS細胞を作製しており、ヒトを含め、細胞実験で違いを比較できるようになった。
 京大iPS細胞研究所との共同研究で、論文は30日までに英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に掲載された。
 研究グループは、生後6日で死亡したサルと21歳の高齢で死亡したサルから皮膚の細胞を採り、ヒトのiPS細胞を作る際と同じ手法を使った結果、いずれも25日以内にiPS細胞ができた。性質はヒトのiPS細胞と似ていて、神経の元となる細胞や神経細胞ができたという。
 今村助教らは、脳や神経がどのようにできるかや、ニホンザルの胎児期の成長過程などの研究に生かす考えだ。 (C)時事通信社