岐阜市の「Y&M藤掛第一病院」で入院患者5人が熱中症の疑いで相次いで死亡した事件で、いずれも死亡診断書には「熱中症」の記載がなかったことが30日、捜査関係者への取材で分かった。岐阜県警は司法解剖して死因の特定を進めるとともに、押収した資料などを分析し、5人が死亡した詳しい経緯を調べる。
 同病院では26日夜から28日夕方にかけ、3、4階に入院していた83~85歳の男女5人が死亡した。
 捜査関係者によると、病院側は死亡診断書で、5人は病気が原因で死亡したとし、熱中症については言及していなかったという。
 市は28、29両日、医療法に基づき病院に立ち入り検査を実施。市によると、藤掛陽生院長は20日に3、4階のエアコンが故障していたことを認めた上で、扇風機9台で対応するなど「医療を行う環境としては問題なかった」と話したという。
 同病院では5人が死亡した後も、3、4階には7人の患者が残っていたが、29日にエアコンの動く新館に移動されていた。 (C)時事通信社