厚生労働省は7日、2019年10月に予定される消費税率10%への引き上げに対応するため、臨時の薬価改定を19年は2度行う方向で検討に入った。4月に実勢価格を反映させる臨時改定を実施した上で、消費税増税分を薬価に上乗せする臨時改定を10月に行う。
 厚労省は19年10月の消費税率引き上げ時に、薬価に増税分を上乗せするため、臨時の価格改定をする方針を既に決めている。当初はこれと同じタイミングで市場価格との差を調整するため、薬価引き下げも行う方向だった。
 一方、20年4月に行われる定期改定では、19年9月時点の薬価調査の結果を反映させる。そのため19年の臨時改定が10月の一度だけだと、20年度の薬価が最新の実勢価格に沿わなくなるおそれがある。
 そこで同省は19年に限り、臨時改定を2回する方向で調整。公定価格の引き下げを19年4月に済ませて9月の薬価調査に反映できるようにし、消費税の上乗せは10月の税率引き上げ時に行う。
 10月だった改定が4月に一部前倒しされ、引き下げが本来より半年早くなるため、同省はもうけが減る医療機関などに配慮し、年単位の影響が10月に一挙に行った場合と同程度になるよう、4月の引き下げ幅を緩やかにする方向。ただ、引き下げには医療界の反発も根強く、同省は慎重に検討する。 (C)時事通信社