製薬大手ノバルティスファーマの高血圧治療薬をめぐる論文データ改ざん事件で、薬事法(現医薬品医療機器法)違反(誇大広告)罪に問われ、一審東京地裁で無罪とされた元社員白橋伸雄被告(67)と、法人としての同社の控訴審第1回公判が13日、東京高裁(芦沢政治裁判長)であった。即日結審し、判決は11月19日に言い渡される。
 検察側は「一審は法令適用を誤っており、破棄すべきだ」と主張。弁護側は改めて無罪を訴えた。
 白橋被告は京都府立医科大が実施した治療薬「ディオバン」の臨床研究で、データの統計解析を担当。同社に有利に改ざんしたデータを医師に提供し、2011~12年に論文を発表させたとして起訴された。
 一審は17年3月、データ改ざんを認定したが、データに基づく論文投稿は「購入意欲を喚起させる手段と言えず、誇大広告に当たらない」として無罪を言い渡した。 (C)時事通信社