兵庫県三田市で20年以上にわたり、父親(73)が障害のある長男(42)を自宅内のおりに監禁していた事件で、市が設置した検証委員会は20日、監禁が見過ごされた原因を「職員の引き継ぎ不備で支援対象から消滅した」などとする報告書をまとめ、森哲男市長に提出した。
 検証委は大学教授や弁護士ら7人で構成。市の対応を検証していた。
 報告書では、長男が成人期に達した際、市の担当者間の引き継ぎが書類への押印のみだったと指摘。その後の記録はなく、市の支援対象から消滅したとし、少なくとも3年に1回は障害者の状況を現認するよう求めた。
 長男の発見から保護まで4日かかった点については、母親が当時、重い病気だったため長男の早期保護が最優先されず、不適切だったとした。
 森市長は「真摯(しんし)に受け止め、二度とこのような虐待がないよう対応する」と話した。 (C)時事通信社