親が育てられない子どもを匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設置している慈恵病院(熊本市)が、特別養子縁組のあっせん事業に乗り出すことが1日、分かった。蓮田健副院長は「来年1月から始めたい」と話しており、当面は同病院で生まれた子を対象とし、ポストに預けられた子は引き続き児童相談所が養育先を決める。
 同病院はこれまで、子を養親に託したい実親から相談を受けると、主に埼玉県の民間あっせん団体に紹介していた。これまでに300人以上の特別養子縁組が成立したという。この団体の廃業に伴い、あっせん事業に参入する意向を固めた。
 民間事業者は今年度より、届け出制から都道府県・指定市などの許可制になった。熊本市によると、同病院からのあっせん業務の許可申請はまだ出ていない。
 特別養子縁組は、実親が育てられない原則6歳未満の子どもと、養親が戸籍上の親子になる制度。厚生労働省によると、4月1日現在、民間あっせん業者は29団体が登録されている。 (C)時事通信社