「患者の希望の光に」。本庶佑さんのノーベル賞受賞決定に、母校の京都大(京都市左京区)のキャンパスでも喜びの声が広がった。
 医学部医学科6年の桑田慎也さん(23)は、ツイッターで快挙を知った。本庶さんの講義を受けたことがあるといい、「楽しそうに教える熱心な先生」と話す。実習で、本庶さんの研究が治療に結び付いていると実感したこともあったという。
 医学科6年の男性(24)は「今まで受賞すると言われていたが、ほっとした。新たながん対策の選択が増え、興味深い」。大学院医学研究科1年の幅野愛理さん(23)は「うれしい。患者さんの希望の光になれば」と声を弾ませた。
 工学部1年の男子学生(19)は「すごすぎて実感が湧かないが、京大生としてうれしい」と笑顔を見せた。一緒にいたサークル仲間からも歓声が上がったという。
 山口大医学部から京大に研修に来ているという野村恭一朗さん(25)は、本庶さんと同じ山口県立宇部高校出身。家族から電話で知らせを受け、駆け付けた。「研究分野は違うが、後輩として刺激を受けた」と興奮気味に話した。
 山極寿一学長は「京大が世界に向けて独創的な研究をするという意思表示をしてくれた」と強調。本庶さんの研究室に所属する茶本健司特定准教授は「日本のサイエンスは若手がどんどん減っており、若手が入ってくる呼び水になればうれしい」と語った。 (C)時事通信社