厚生労働省の社会保障審議会専門委員会は、船戸結愛ちゃんの虐待死に関する検証結果で、香川県と東京都の各児童相談所の対応の問題点を次々と指摘した。
 結愛ちゃんは香川県で2度、児相に一時保護されたことがあった。2度目の一時保護中には、結愛ちゃんに虐待が疑われる傷やあざがあり、暴力が繰り返されているとして、医療機関などは施設入所などの措置が必要と指摘。家庭裁判所の承認を得て、保護者の同意なしに入所させる手続きを検討すべきだとの提案もされていた。
 しかし、児相は、弁護士ら専門家に相談せず、発生原因や傷ができた時期が特定できないことなどを理由に、家裁に申し立てなかった。
 児相は2度目の一時保護解除後、結愛ちゃんにあざが見られ、「父親から暴力を受けている」「家に帰りたくない」といった内容を話していたことも医療機関から伝えられており、専門委は児相が十分にリスクを評価できていなかったと断じた。
 一方、東京都の児相については、家庭訪問などで2度にわたって結愛ちゃんの安全を確認できなかったのに、立ち入り調査などに踏み切らなかった点を問題視。目黒区が家庭訪問しようとし、児相が先に行うとして待つよう要請したのに、その後は区に情報提供しなかったことも明らかになった。 (C)時事通信社