性別適合手術を受けた京都市の50代女性が、市の乳がん検診の受診を認められたことが9日、分かった。厚生労働省の指針では女性が対象とされ、同省は市に「性同一性障害の人には推奨していない」と回答したが、市は「障害に配慮し、個別に対応した」と説明している。
 女性は性同一性障害特例法の要件を一部満たさず、術後も戸籍上は男性のまま生活している。ホルモン治療によって乳腺が発達し乳がんのリスクはあるとして、8月、市に受診できないかと相談。市は特例として認め、女性は同月、市内の指定医療機関で受診したという。
 乳がん検診の費用は9000円ほどかかるが、女性は1300円の自己負担で受診できた。ただ、市健康長寿企画課は「男性が適合手術を受けた場合の乳がん検診は、有効性がはっきりせず、被ばくなどのデメリットもある」と指摘し、一般的には認めていないとした。
 女性は取材に対し、「本当に感謝している。同じ悩みを抱える人には声を上げて受診してもらいたい」と話した。 (C)時事通信社