埼玉県警で男性警察官として初めて育児休暇を取得した広報課の川嶋雄介警部補(37)。子どもたちと共に過ごした日々を、「成長していく貴重な姿を見られてよかった」と振り返る。
 「何をしても泣きやまなかった」。次女(3)が誕生した2015年、有休などと合わせて計3カ月の育休を取った。おむつ替えや掃除、長女の保育園への送迎などを担ったが、最初はどうしたらよいのか分からなかった。
 授乳のため夜中も起きて睡眠不足になりがちな妻は、家事を分担することで昼間に眠ることができた。長女と2人で遊びに行ったり、家事をしながら会話をしたり。「ささやかだけど幸せな時間を過ごせた。本当に育休を取って良かった」とほほ笑む。
 長女(7)の誕生時、育児に積極的に関わることができなかった。妻の母は他界し、自身の両親は子育てを手伝える状態にない。2人目の妊娠が分かった時に「今度こそ」と思い立った。前例がなく、同僚や上司は驚いた顔をしたが、「取った方がいい」と後押ししてくれた。
 育休後も家事をする機会が増え、より子育てに関わりたいと思うようになった。川嶋警部補は「育児の喜びが分かる。男性にも絶対に取ってほしい」と強調。「育児や介護で大変なときには、周囲がフォローし合って休暇を取れるようになれば」と訴えた。 (C)時事通信社