小野薬品工業が1日発表した2018年9月中間(4~9月期)連結決算は、純利益が前年同期比36.0%増の288億4500万円と中間決算としての過去最高を記録した。主力の抗がん剤オプジーボの売上高が11.9%増の454億円と増加したほか、海外企業のオプジーボ使用によるロイヤルティー収入増加などで収益が拡大。同社は19年3月期(通期)の業績予想でも売上高や純利益を上方修正した。
 オプジーボは、ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった京都大学の本庶佑特別教授の研究をもとに開発された。薬価は高額批判を受け、昨年2月の半額値下げに続き今年4月の改定でも再び引き下げられたが、胃がんなどへの適用拡大で出荷量が4割増加した。今後も食道がんや肝細胞がんへの効能追加申請を予定しており、中国での販売も今年度中に始まる見通しだ。
 本庶氏の研究成果とオプジーボ開発の関係をめぐっては、同氏と小野薬との見解に相違があるとされる。1日の決算発表会見で相良暁社長は「ノーベル賞の業績への影響は限定的」と述べる一方、「知名度やブランドイメージの向上で、今後の(学生の)採用などが有利になるかもしれない」と語った。 (C)時事通信社