国立感染症研究所は13日、今年初めから今月4日までに報告された梅毒の患者が計5811人になったと発表した。現行の方法で集計を始めた1999年以降で年間最多となった昨年の5770人(速報値)を超えた。
 梅毒は主に性的な接触でうつり、感染後数カ月で体全体に赤い発疹が出ることがある。早期の薬物治療で完治が可能だが、放置すると数年後には脳や心臓に重大な合併症を起こして死亡に至る場合もあり、妊婦が感染すると死産や早産などになる恐れがある。
 近年は増加傾向で、男性は20~50代、女性は20~30代の患者が増えているが、明確な原因は分かっていない。今年の累計患者数は、都道府県別で東京が1474人で最も多く、大阪が997人、愛知が375人で続いている。
 厚生労働省は、コンドームを使っての予防や検査による早期発見、皮膚や粘膜に異常があった場合の医療機関の受診を呼び掛けている。 (C)時事通信社