農林水産省は16日、岐阜市の畜産施設「岐阜市畜産センター公園」で飼育している豚2頭から、県の遺伝子検査で家畜伝染病「豚コレラ」の陽性反応が出たと発表した。9月に同市内の養豚場で発生したのに続き、岐阜県で豚の豚コレラが確認されたのは今年2例目。県は施設で飼育している23頭を殺処分した。
 15日に施設から体調不良の豚がいるとの通報を受け、県が検査したところ、豚コレラの疑いがあると判明。国の機関で詳細な遺伝子検査を行い、最終判定する。9月の1例目が発生した養豚場から8キロしか離れておらず、同じ型のウイルスかどうかも調べる。
 県は公園から半径3~10キロの施設の豚を地域外に移動できなくする「搬出制限地域」に指定し、感染の拡大を防ぐ。この地域には豚とイノシシの飼育施設が8カ所あり、計約8500頭が飼育されているという。
 今回感染が確認された施設は、餌やり体験など動物との触れ合いを目的とする自然公園。豚は放牧されていたが、1例目の感染が確認された9月以降、来訪客と接触しないよう畜舎から出さないようにしていた。
 豚コレラは豚やイノシシの病気。岐阜で野生イノシシの間で感染が広がっていた。農水省によると、感染した豚やイノシシに触れたり、肉を食べたりしても、人体に影響はないという。
 吉川貴盛農水相は16日の閣議後会見で、「円滑な防疫対応を行い、まん延防止に万全を期す」と述べ、感染経路の究明などを急ぐ考えを示した。 (C)時事通信社