千葉市の精神科病院で入院患者を暴行し死なせたとして、傷害致死罪に問われた元准看護師菅原巧(65)、田中清(69)両被告の控訴審判決が21日、東京高裁であった。栃木力裁判長は、菅原被告の暴行罪を認定し罰金刑とした一審千葉地裁判決を破棄し、「公訴時効(3年)が成立していた」として裁判を打ち切る免訴を言い渡した。
 田中被告については一審の無罪判決を支持し、検察側控訴を棄却した。
 2人は2012年1月、千葉市中央区の病院で、男性患者=当時(33)=の顔を蹴るなどして頸椎(けいつい)骨折を負わせ、約2年後に死亡させたとして起訴された。
 地裁は17年3月、田中被告に暴行の事実は認められないとして無罪を言い渡した。菅原被告は、傷害致死罪ではなく暴行罪の成立にとどまると判断し、罰金30万円とした。
 栃木裁判長は、菅原被告の暴行罪は認定したが、起訴された15年7月時点で約3年7カ月が経過していたため、「時効が完成しており、有罪を言い渡すことはできない」と述べた。 (C)時事通信社