養殖していたニシキゴイがコイヘルペスに感染していたのに届け出なかったとして、新潟県警は6日、持続的養殖生産確保法違反容疑で、同県魚沼市の養鯉業の80代男を書類送検した。県警によると、同法の届け出義務違反での摘発は全国初。男は容疑を認めているという。
 送検容疑は6月中旬、養殖していたコイが特定疾病であるコイヘルペスにかかっていることが分かったのに、県知事に届け出なかった疑い。
 県警によると、男は6月中旬、販売先からコイヘルペスに感染している可能性を指摘され、養殖するニシキゴイ2匹を民間の検査機関で検査したところ、陽性と診断された。検査結果を受け、感染の可能性があるコイの殺処分や水の消毒を実施したが、仕事への影響や他の養鯉業者への風評被害を恐れて届け出なかった。
 農林水産省によると、コイヘルペスはニシキゴイとマゴイが感染する病気で、発病すると動きが鈍くなったり、餌を食べなくなったりする。コイ以外の魚や人には感染しない。 (C)時事通信社