【ストックホルム時事】2018年のノーベル賞授賞式が10日夕(日本時間11日未明)、ストックホルムのコンサートホールで行われ、本庶佑・京都大特別教授(76)に医学生理学賞のメダルと賞状が授与された。授賞式を終えた本庶さんは、報道陣に「大変喜んでいる。素直に」と語った。
 本庶さんは紋付きはかまの和装で出席。和服姿の受賞者は、1968年に文学賞を受けた川端康成氏以来で半世紀ぶり。
 授賞理由が読み上げられた後、本庶さんは舞台の中央に進み、緊張した面持ちでスウェーデンのカール16世グスタフ国王からメダルなどを受け取った。
 本庶さんは92年、免疫を抑制するブレーキ役のたんぱく質「PD-1」を発見。この性質を利用した画期的ながん免疫療法を開発した。
 研究を基に治療薬「オプジーボ」が小野薬品工業(大阪市)から14年に発売され、免疫療法は従来の抗がん剤や放射線治療、手術に続く、「第4のがん治療法」と期待されている。
 米テキサス大のジェームズ・アリソン教授(70)との共同受賞。日本人の受賞は16年の大隅良典・東京工業大栄誉教授(73)以来で26人目。
 会場で本庶さんの晴れ姿を見守った妻の滋子さん(76)は「大変荘厳な式で光栄に思っている」と喜んだ。かつての教え子の石田靖雅奈良先端科学技術大学院大准教授(57)は「本庶先生が受賞された後の拍手は他の人の2倍ぐらい大きかった。がんの治療ということで関心がすごく強いと思う」と話した。
 今年の文学賞は、選考機関の会員の夫による性犯罪が発覚するなどして発表が見送られた。 (C)時事通信社