【ワシントン時事】米疾病対策センター(CDC)が12日公表した薬物死に関する統計によると、通年統計で最新の2016年は、鎮痛剤などに用いられる合成麻薬「フェンタニル」が薬物別の死因で初めて最多となった。フェンタニルを含む医療用麻薬による中毒が、深刻な社会問題となっている実態を改めて示した。
 16年の薬物中毒死は前年比21%増の約6万4000人。フェンタニルが死因のケースは前年の2.2倍の約1万8000人で、12~15年に最多だったヘロインを上回った。
 フェンタニルによる中毒死は、11~16年で11倍に急増。CDCは「13年以降はフェンタニルとその類似品による人口10万人当たりの死亡率が毎年、前年の2倍以上に増えている」と警告した。 (C)時事通信社