【ニューヨーク時事】ロイター通信は14日、米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が、ベビーパウダー製品などに発がん性のあるアスベスト(石綿)が混入したことを認識しながら、隠蔽(いんぺい)していた疑いがあると報じた。J&Jの内部資料などを基にした報道だが、会社側は「製品は安全で石綿は混入していない」と否定している。
 ロイターによれば、1万人超がJ&J製品の成分が原因で卵巣がんを発症したなどとして、同社を提訴している。内部資料などでは、1970年代から2000年代初めまでに実施されたJ&J製品とその原料の鉱石「タルク」(滑石)への試験で、少量の石綿が複数回検出された。試験結果を公表しなかったが、同社の幹部らはどう対応するかで苦慮したという。
 J&Jはロイター報道を「一方的で、間違ったものだ」と指摘。社内に加え規制当局、外部の主要な研究機関などが実施した膨大な試験で、「わが社のタルクは石綿を含んでいないとの結果が繰り返し示された」と反論した。 (C)時事通信社