武田薬品工業は8日、アイルランド製薬大手シャイアーの買収手続きが完了したと発表した。株式交換を活用した買収のため、最終的な買収額は武田株の値下がりの影響を受けて約6兆2000億円となった。日本企業による海外企業のM&A(合併・買収)で過去最大。売上高3兆4000億円のメガファーマ(巨大製薬企業)が誕生し、世界大手の仲間入りを果たす。
 新薬開発に苦しむ製薬企業が多い中、武田は買収によって有望な新薬候補を手に入れ、研究開発投資を拡大できる。武田は7.7億株に上る新株発行と現金を使い、シャイアー株を100%取得した。自社の時価総額を上回る買収で5兆円もの負債を抱えることになるが、クリストフ・ウェバー社長は統合効果の実現と資産売却で負債の削減を急ぐ考えだ。
 ウェバー社長は「予想よりも数カ月早く買収を完了できたことをうれしく思う。シャイアー買収は当社の歴史の中で非常に重要な出来事だ。スムーズな統合作業を実現できると確信している」との談話を発表した。 (C)時事通信社