厚生労働省の先進医療会議は10日、変形性膝関節症の患者自身から軟骨組織を採取して細胞シートを作製し、損傷部に移植して軟骨を再生する治療を先進医療とすることを承認した。東海大付属病院(神奈川)が申請。9年間で20例を実施し、結果を検証する。
 変形性膝関節症は、加齢や肥満による重みなどで膝関節の軟骨表面が摩耗、変性し、痛みを感じたり曲げ伸ばしが難しくなったりする疾患。軟骨が自己修復される可能性は極めて低く、ヒアルロン酸を注射したり、重度の場合は手術で人工関節に置き換えたりするが、根本的な治療ではない。
 申請していた治療法は、骨を切って変形を矯正する手術を受ける20~79歳の患者が対象。患者の膝関節から軟骨組織を採取し、再生医療製品を製造する企業のセルシード(東京)が軟骨細胞シートを作製。損傷部の不良組織を切除し、シートを移植する。 (C)時事通信社