千葉県野田市の小学4年、栗原心愛さん(10)が自宅で死亡し、父親の勇一郎容疑者(41)が傷害容疑で逮捕された事件で、心愛さんを一時保護していた県柏児童相談所が28日に記者会見し、保護中に心愛さんから暴力などの訴えがあったのに、引き渡し後は同容疑者と一度も面会していなかったことを明らかにした。
 同児相によると、野田市から虐待の疑いがあると連絡を受け、心愛さんを2017年11月7日に保護。心愛さんの右頬には当時、あざが確認された。
 保護中には心愛さんや勇一郎容疑者らと計8回面談した。心愛さんは「家に帰りたくない」「(同容疑者に)背中をたたかれたり、『てめえ、宿題しろ』と言われたりする」と話した。同容疑者との面談後、「まだ父が怖い」と訴えることもあったという。
 同児相は同12月27日に保護を解除し、心愛さんを勇一郎容疑者の親族に預け、18年3月には同容疑者への引き渡しを決定。同月中に一度、心愛さんと面会したが、その後の対応は学校に任せ、自宅への訪問や電話などはしていなかった。 (C)時事通信社