認知症と腸内の細菌の状態に関連があることが分かったと、国立長寿医療研究センターなどのチームが30日、英科学誌電子版に発表した。海外では同様の研究があるが、日本人を対象にした論文は初めてという。腸内細菌の状態が認知症の要因になるかは確認できておらず、チームは今後検証する。
 チームは、2016年3月~17年3月に記憶力低下などで同センターもの忘れ外来を受診した人のうち、研究への参加に同意した69~81歳の128人を調べた。34人は認知症、94人は認知症でないと診断。全員の便を採取し、腸内細菌の特徴でタイプ分けした。
 認知症でない人は常在細菌を多く含むタイプが42人と多く、認知症の人は種類の分からない細菌が多いタイプが29人に上った。
 年齢や性別の影響を除いて解析したところ、常在細菌の多いタイプの認知症リスクは他のタイプの10分の1、種類不明の細菌が多いタイプのリスクは他の18倍と判明した。 (C)時事通信社