岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で2017年夏、入所者5人が相次いで死傷した事件で、うち1人の女性=当時(91)=のけがについて、医師を含む複数の専門機関が故意による負傷だと判断していたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。
 県警は、この女性に対する傷害容疑で元職員の小鳥剛容疑者(33)を逮捕。同容疑者が他の被害者についても関与していないか、慎重に調べを進める。
 県警によると、女性は17年8月15日午後、施設から病院に搬送され、左右の肋骨(ろっこつ)が折れていることが判明した。女性は退院後の同10月、老衰により死亡した。
 県警は遺体を司法解剖。結果を鑑定に出したところ、複数の専門機関から「事故では発生し得ない」との見解が得られたという。
 死亡した入所者らについて調査した医師の一人は「ベッドの角に入所者の胸が当たって骨が折れることはあっても、骨が肺に突き刺さるほど強い力がかかることはあり得ない。故意による力であることは明らかだ」と指摘していた。 (C)時事通信社