理化学研究所などの研究チームは7日、切断したり穴を開けたりしても元に戻る自己修復機能を持つ高分子素材を開発したと発表した。空気中だけでなく、水中などでも自己修復可能で、研究チームは「将来的には人工臓器などにも応用できるのではないか」と話している。
 理研の侯召民・主任研究員らは、レアアース(希土類)の一種スカンジウムを使った触媒を開発。ポリエチレンの原料となるエチレンに、アニシルプロピレンという分子が結合した新たな高分子素材の合成に成功した。
 この素材は、ゴムのような弾力性や柔軟性を持つとともに、切断されても分子間の相互作用で再びくっつき、元に戻る自己修復性も備えていた。
 原料の分子は入手しやすく、大量合成も可能だといい、侯さんは「具体的な用途はこれからだが、かなり幅広く応用展開できると思っている」と話している。 (C)時事通信社