滋賀県警は8日、元巡査が上司を射殺した銃撃事件を受け、再発防止策を発表した。若手警察官の全員を対象とした専門家による面談を行うなど、メンタルヘルスに重点を置いた。
 元巡査は捜査段階で「書類作成の指導を受け、ストレスのようなものが一気に爆発した」と供述。再発防止策は元巡査の動機を踏まえ、若い警察官に対する指導の改善などを柱に据えた。
 具体的には、臨床心理士が警察署を巡回し、採用後2年未満の警察官ら約180人と面談を実施する。先輩がチームで新人の相談に乗る活動も始め、若手が抱えるストレスを早期発見する体制を整える。
 若手が少人数で話し合う機会や匿名で書き込める専用サイトも開設。若手同士で意見交換する機会を増やし、不安や悩みの解消を目指す。
 上司らの研修も強化し、臨床心理士による指導法に関する講義などを行う。
 一方、拳銃の適正使用については、警察学校での指導徹底を図るとし、新たな対策は盛り込まれなかった。滝口一也・首席監察官は「課題が生じれば検証し、改善に努めたい」と説明した。 (C)時事通信社