東京都足立区の特別養護老人ホームで、職員が入所者の薬を取り違え、80代男性がその後死亡していたことが15日、同施設などへの取材で分かった。施設側は家族に経緯を説明し謝罪。警視庁綾瀬署は死亡との因果関係の有無などを調べている。
 同施設などによると、女性職員が14日朝、朝食を終えた男性に食堂で持病の認知症などの薬を飲ませた際、誤って隣の席に座っていた入所者の薬を与えてしまった。外袋には入所者の名前が書かれていたが、何らかの原因で取り違え、服用直後に気付いた。
 男性は同日昼すぎに意識がもうろうとし、病院で診察を受けた。容体が安定したため夕方にいったん施設に戻ったが、15日未明に呼吸が止まるなどしたため再び搬送。午前7時ごろに死亡したという。
 施設の男性所長は「警察の捜査に協力し、原因究明に努める。投薬の際のチェック方法の見直しも進めていく」と話した。 (C)時事通信社