無罪判決を受けた男性医師(43)は20日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、「肩の荷が下りた」と安心した表情で話した。同席した主任弁護人の高野隆弁護士は「鑑定のずさんさを強く指摘した判決で、今後の科学鑑定に大きなインパクトを与える」と評価した。
 男性医師は「100日以上身体拘束された。社会的信用や職を失い、大変な思いをした」と振り返り、判決について「納得できる。(刑事司法に対する)何らかのメッセージになれば」と声を強めた。
 高野弁護士は、判決が批判した警視庁の鑑定や検査に触れ、「鉛筆書きで抽出液やデータも捨てており、科学的証拠として受け入れることはできない。判決は、それはおかしい、科学の基本は再現性だと明言した」と述べた。 (C)時事通信社