岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で2017年、入所者5人が相次いで死傷した事件で、死亡した中江幸子さん=当時(87)=と負傷した別の女性=当時(91)=は、いずれも胸に内出血を起こしていたことが26日、県警への取材で分かった。胸を強く圧迫されるなどしたとみられ、県警は元職員小鳥剛容疑者(33)が同じ方法で2人に暴行を加えた可能性があるとみて調べている。
 県警は3日、女性に対する傷害容疑で小鳥容疑者を逮捕し、24日に中江さんへの傷害致死容疑で再逮捕した。県警によると、女性は左右の肋骨(ろっこつ)が折れており、首に圧迫痕があった。中江さんも肋骨や胸骨が複数折れ、肺を損傷していた。
 2人とも胸に内出血し、外傷性血気胸を起こしており、中江さんはこれにより死亡。右肺に穴が開き、血がたまっていたという。司法解剖結果を鑑定した専門機関は2人のけがについて、「事故では発生し得ない」と判断していた。 (C)時事通信社