慶応大病院は26日、妊娠7カ月(24週)の時点で体重268グラムで誕生した男の赤ちゃんが、大きな病気のない状態で退院したと発表した。早産などで生まれ、無事退院した男児としては世界で最も小さいとみられるという。
 同病院によると、男児は子宮内で体重が十分に増えず死亡する危険性があったため、昨年8月に帝王切開し、誕生後は新生児集中治療室で感染症対策や栄養管理を行った。自力でミルクが飲めるようになり、今月には体重が約3200グラムに増え、退院した。
 1000グラム未満で生まれた赤ちゃんは超低出生体重児と呼ばれる。臓器が成熟していないため呼吸障害や心不全を起こしやすく、重い感染症にもかかりやすい。日本を含め、医療体制が整った先進国での近年の救命率は9割と高いものの、300グラム未満では救命率が下がり、特に男児は難しいという。
 米アイオワ大に各国の医師らが登録した情報によると、300グラム未満で生まれて退院できた赤ちゃんは23人。うち男児は4人のみで、これまではドイツで2009年に妊娠24週で生まれた、274グラムの赤ちゃんが最小だった。女児では、ドイツで15年に25週で生まれた252グラムの赤ちゃんが最も小さい。 (C)時事通信社