遮断機のない「第3種踏切」で2014年度以降に起きた死亡事故6件のうち3件は、歩行中の聴覚障害者が列車と衝突していたことが26日、運輸安全委員会の調査で分かった。運輸安全委は列車の接近に気付けなかった可能性を指摘した。
 運輸安全委の報告書によると、JR九州日田彦山線の3種踏切(福岡県川崎町)で14年10月3日、女性=当時(71)=が普通列車にはねられ死亡した。女性は耳が全く聞こえず、警報機が作動中に踏切に進入していた。日傘を差し、つばの広い帽子をかぶっていた上、警報機の点滅が太陽光で反射し見えにくかった可能性があるとされた。
 16年11月10日にはJR東日本小海線(長野県佐久市)で、女性=同(81)=が列車とぶつかり死亡。両耳に聴覚障害があり、事故の約2年前に身体障害者3級の認定を受けていた。当日は麦わら帽子をかぶっていたという。
 松浦鉄道西九州線の踏切(長崎県佐世保市)では17年3月23日、聴覚障害2級の女性=同(67)=がはねられ死亡した。現場では1996年と03年にも歩行者と列車の衝突事故が起きていた。 (C)時事通信社