公立福生病院(東京都福生市)で腎臓病患者が人工透析治療を中止していた問題で、同病院が昨年8月に死亡した女性=当時(44)=ら複数人に中止の選択肢を示した際、いずれも倫理委員会を開いていなかったことが12日、分かった。
 2013年4月以降の4年間に同病院で受診し、新たに透析治療が必要になったのに行わない「非導入」を選択した約20人についても、個別に倫理委を開いていなかった。
 都は同病院に立ち入り検査した6日、透析中止のような生死に関わる判断をする場合は全て倫理委に諮ることや、そのための体制を整えるよう、口頭で指導した。
 関係者によると、同病院では約10年前、意識のない患者の家族が透析中止を求めた際に倫理委が開かれ、家族の意思だけで中止は認められないと判断したことがあった。しかしその後、病院側が患者に中止の選択肢を示すようになってからは、中止を選ぶ患者の意思確認書は取っていたものの、倫理委は開いていなかったという。 (C)時事通信社