子宮頸(けい)がんワクチンの健康被害に関する研究は捏造(ねつぞう)だとする記事で名誉を傷つけられたとして、池田修一・信州大元教授が、掲載した月刊誌「Wedge(ウェッジ)」の発行元と執筆者らを相手に約1100万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が26日、東京地裁であった。男沢聡子裁判長は名誉毀損(きそん)を認め、被告側に慰謝料など330万円の支払いと謝罪広告の掲載などを命じた。
 判決によると、同誌は2016年、池田元教授が代表を務めていた厚生労働省研究班のワクチン研究について、「崩れる根拠、暴かれた捏造」とする記事を掲載。池田元教授が複数のスライドから、自分に都合のよい1枚を選んで成果を発表したなどと記載した。
 男沢裁判長は「池田元教授が所持していたスライドはもともと1枚だけで、複数枚から選び出した事実を認めることはできない」などと指摘。「執筆者らは十分な裏付け取材を怠り、記事を掲載した」と結論付けた。 (C)時事通信社