公立福生病院(東京都福生市)で人工透析治療を中止した腎臓病患者の女性=当時(44)=が死亡した問題で、同病院の松山健院長(65)と担当の男性外科医(50)が28日、都内で報道陣の取材に応じた。外科医は「女性に透析中止の選択肢を提示したことはなかった」と主張した。
 外科医によると、女性は昨年8月9日、シャント(透析用の血液回路)が閉塞(へいそく)し、他の医療機関の紹介で来院した。外科医は、再生は無理と判断し、鎖骨下静脈にカテーテルを入れて透析するための手術を提案した。
 しかし、女性は「今のシャントで透析できなくなったらやめようと思っていた」と拒絶。外科医は「2週間程度で死に至る」と説明したが、意思は変わらなかった。その後ソーシャルワーカーらの立ち会いの下、改めて女性と夫に説明したが、女性は再び手術を拒否し、夫も同意。外科医は女性に「透析離脱証明書」と題する文書に署名させたという。 (C)時事通信社