医薬品卸売会社「ケーエスケー」(大阪市)の元男性社員(57)が、納入先の兵庫県内の3病院から計約1億1千万円相当の薬を盗み、転売していた疑いがあることが12日、同社への取材で分かった。同社は昨年12月に元社員を懲戒解雇しており、近く県警に窃盗容疑で刑事告発する。
 同社によると、元社員は2003~15年、神戸市内の支店に勤め、県立リハビリテーション中央病院など3病院の医薬品の営業や納入を担当。院内の倉庫に納入する際、他業者の薬を含む高額な品や小さくて持ち出しやすい品を盗み、東京都内の業者に転売していた。在庫を管理するバーコードリーダーを操作し、在庫が減っていないよう見せ掛けていたという。
 昨年11月、国税当局から同社に情報提供があり調べたところ、元社員の個人口座に換金額9000万円超が振り込まれていたことが判明した。元社員は窃盗を認め、「高級クラブでの飲食やブランド品の購入に充てた」と話しているという。 (C)時事通信社