「赤プリ」の愛称で親しまれたグランドプリンスホテル赤坂(東京都千代田区)の跡地に建設された複合施設「東京ガーデンテラス紀尾井町」の工事で、現場監督をしていた厨房(ちゅうぼう)設備会社社員の男性=当時(52)=が2016年5月に自殺したのは、長時間労働でうつ病を発病したのが原因だったとして、渋谷労働基準監督署が労災認定したことが18日、分かった。
 遺族の代理人弁護士が記者会見して明らかにした。男性は厨房設備の製造販売や設置などを行うタニコー(東京)に勤務。16年2月ごろから複合施設内ホテルの厨房設備設置工事の現場監督などをしていたが、同5月に自宅近くの橋の下で死亡しているのが見つかった。
 労基署は、男性が同4月ごろにうつ病を発病したとし、発病前1カ月間の残業が108時間30分に上っていたと認定。仕事の量や時間が増えて強い心理的負荷があったとして、死亡と業務の関連性を認めたという。
 タニコーは「労災認定を真摯(しんし)に受け止め、労務管理をより徹底したい」としている。 (C)時事通信社