腎臓病患者に処方される後発医薬品(ジェネリック)の発売前に価格カルテルを結んだとして、公正取引委員会が独禁法違反(不当な取引制限)で、後発薬メーカー「コーアイセイ」(山形市)に排除措置命令を出す方針を固め、事前通知したことが22日、分かった。
 百数十万円の課徴金納付命令も通知。意見聴取後に最終的な結論を出すが、後発薬メーカーへの排除措置命令は初めて。
 関係者によると、コーアイセイと日本ケミファ(東京都千代田区)は2018年2月、腎臓病に伴う高リン血症の治療薬「炭酸ランタン」錠剤の製造承認を取得。同年9月の発売前に、2社で協議して卸売価格を割高に設定したという。
 処方薬の卸売価格は、国が定める薬価を基にメーカーが算出する。国は2年に1回、医療機関への納入価格を調査して薬価を引き下げているが、カルテルにより高値を維持して引き下げを防ぐ狙いがあったという。
 公取委は今年1月、2社を立ち入り検査。ケミファは処分案を通知されておらず、違反を自主申告する課徴金減免制度を利用したとみられる。
 2社の錠剤は腎臓病合併症の脳梗塞などを防ぐ効果があり、水なしで服用できるため水分制限のある患者の利用が見込まれていた。 (C)時事通信社