東京都品川区の老人ホームで4月、入所者の男性=当時(82)=を殺害したとして、警視庁捜査1課は22日、殺人容疑で元職員の根本智紀容疑者(28)=新宿区北新宿=を逮捕した。「暴行を加えたことはありません」と容疑を否認しているという。
 逮捕容疑は4月3~4日ごろ、品川区北品川の有料老人ホーム「サニーライフ北品川」の個室で、入所していた黒沢喜八郎さんを殺害した疑い。
 同課などによると、同月4日未明、ヘルパーとして夜勤に就いていた根本容疑者が、自室で苦しんでいる黒沢さんを見つけ119番した。黒沢さんは病院に搬送されたが5日朝に死亡。司法解剖の結果、死因は臓器を損傷したことによる出血性ショックで、外部から強い衝撃を受けたとみられていた。肋骨(ろっこつ)が折れており、転んだりしてできた傷ではなかったという。
 事件当時、根本容疑者以外に職員2人が勤務していた。同課は施設内の防犯カメラ映像を分析し、黒沢さんの部屋への出入りの状況や、職員らへの聴取などから、根本容疑者が暴行に関与したと判断した。
 老人ホームの運営会社などによると、根本容疑者は入所者に対する「不適切な対応」があったとして、4月10日付で解雇された。同容疑者は同社が運営する別の施設で2014年7月から勤務。昨年11月から事件のあった老人ホームに勤めていた。 (C)時事通信社