ノーベル医学生理学賞を受賞した京都大の本庶佑特別教授は27日、大阪市内で開かれた関西経済連合会総会で講演した。がん免疫治療薬オプジーボの特許をめぐり、小野薬品工業と2006年にライセンス契約を結んだ際に「信じられない虚偽説明があった」と改めて同社を批判した。
 この問題で小野薬品は22日、「本庶氏と合意の下、契約を締結し、対価を支払っている」と反論。契約の見直しに関しては「対価の上乗せではなく、京大への寄付の検討を申し入れている」と主張した。
 これを受け、本庶氏は弁護士を通じて「寄付の提案金額は、同社より従前からなされていた特許料率の引き上げ提案に照らすと引き下げだ。従前の提案を復活させないのであれば、訴訟提起を検討する」とコメントしていた。
 講演で本庶氏は、小野薬品が提案した寄付金額について200億~300億円と明らかにし、オプジーボの世界での売上額の予想と比べて「常識的にあり得ない」と語った。 (C)時事通信社