腎臓病患者に処方される後発医薬品(ジェネリック)の販売をめぐり価格カルテルを結んだとして、公正取引委員会は4日、独禁法違反(不当な取引制限)で、後発薬メーカー「コーアイセイ」(山形市)に再発防止を求める排除措置と、137万円の課徴金納付を命じた。後発薬メーカーが同法違反で処分されたのは初めて。
 公取委によると、コーアイセイは2018年6~8月、腎臓病に伴う高リン血症の治療薬「炭酸ランタン」錠剤について、ともに製造承認を取得した日本ケミファ(東京都千代田区)と安売りしないと確認。同社から提示された卸売価格に合わせることを合意した。
 処方薬の価格は、医療機関への納入価格を基に国が定期的に引き下げる。2社は競争を避けるとともに、卸売価格を高くすることで引き下げ幅を少なくする狙いがあったという。
 公取委は今年1月、2社を立ち入り検査。日本ケミファも違反を認定されたが、自主申告していたことなどから処分を免れた。
 2社は18年2月に同錠剤の製造承認を取得。日本ケミファはコーアイセイに全量を製造委託して発売するつもりだったが、安定供給に課題があるとして11月に断念。コーアイセイは8月下旬から合意が消滅した10月下旬までに約4300万円を売り上げた。
 コーアイセイの親会社コーア商事ホールディングスの話 命令を厳粛かつ真摯(しんし)に受け止め、法令順守の徹底に取り組む。
 日本ケミファの話 違反行為に関わったことは遺憾。再発防止の徹底を図り、信頼回復に努める。 (C)時事通信社