子宮頸(けい)がんの前段階である子宮頸部上皮内腫瘍の患者に治療薬を投与する治験を開始したと、京都大の研究グループが6日、発表した。安全性と有効性を確認できれば、3年後を目標に製品化を目指す。
 子宮頸部上皮内腫瘍は、ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染が主な原因で、悪化すると子宮頸がんになる。京大の萩原正敏教授は、FIT039という低分子化合物がHPVの増殖を抑えることを発見していた。
 治験ではまず、閉経後の健康な女性にこの化合物を1回投与し、副作用がないかなどを確認。その上で、軽度から中等度の子宮頸部上皮内腫瘍の患者に2週間にわたり毎日化合物を投与し、治療効果を含めて評価する。
 健康な女性への投与は4月に始めた。化合物は用具を使うことで直接、目標部位に届き、患者自身が自宅で扱えるという。 (C)時事通信社