札幌市の2歳女児が衰弱死し、母親の池田莉菜容疑者(21)らが傷害容疑で逮捕された事件で、市児童相談所が事例の特徴や危険度を判断するための「リスクアセスメントシート」を作成していなかったことが8日、分かった。市児相は通告から48時間以内に子どもの安全を確認するルールも守っておらず、認識の甘さが浮き彫りとなった。
 2018年に東京都目黒区で5歳児が虐待死した事件でも、シートが作成されていなかったことが問題視されていた。
 厚生労働省は児相に対し、虐待通告後に危険度を判断するため、身体的虐待やネグレクトなどの項目に関して記入するシートの作成を求めている。
 札幌市児相によると、住民から2回虐待通告があったが、いずれもシートは作成されなかった。昨年9月の通告後、女児と面会し虐待はないと判断したため作らず、今年4月に通告を受けた後は前回の判断から「担当者にも油断があった」と釈明した。 (C)時事通信社