麻生太郎財務相は21日、財政制度等審議会の建議(意見書)で原案段階にあった年金に関する記述が最終的に削除された問題で、「途中の話は分からない」と明言を避けた。同日の記者会見で語った。
 19日に麻生氏に提出された建議には、原案に盛り込まれていた「基礎年金給付水準が想定よりも低くなることが見込まれる」との記述がなかった。「老後資金が2000万円不足する」と試算した金融庁審議会の報告書が批判され始めた時期と財政審会合で原案が非公式に提示された時期はほぼ重なる。このため、財政審の事務局を務める財務省が安倍政権に配慮し、原案を変更した可能性がある。
 麻生氏は会見で、報告書が批判を浴びたため、年金記述の削除につながった可能性について、「考えられない」と否定した。 (C)時事通信社