乳幼児を中心に、手足や口に水疱(すいほう)性の発疹ができる手足口病が流行の兆しを見せている。国立感染症研究所によると、今月3~9日に全国約3000の小児科から報告された患者数は8823人だった。特に西日本で目立つという。感染研などは、夏場の本格的な流行を前に注意を呼び掛けている。
 感染研によると、9日までの1週間で1医療機関当たりの患者数は2.79人となり、同時期としては過去10年で最多だった。都道府県別では、最も多かったのが鹿児島(14.02人)で、以下、福岡(11.73人)、佐賀(11.26人)、宮崎(10.58人)だった。流行の警報を出す基準は「5人」とされているが、このほか大分、大阪、熊本、岡山、長崎の5府県が基準を超えた。
 手足口病は、7月下旬ごろ本格的に流行するウイルス性感染症で、発熱が見られる場合もある。通常は数日で治るが、まれに脳炎などの合併症になることもあるという。せきやくしゃみ、接触で感染するため、保育園や幼稚園などでの流行も懸念される。感染研などは、予防策として、手洗いの徹底や排せつ物の適正な処理などを求めている。 (C)時事通信社