埼玉県所沢市立中学校2年の本郷功太郎さん(13)が同級生の男子生徒(14)に刺されて死亡した事件を受け、同校の校長が6日、記者会見し、「現時点で2人の間にトラブルがあったとは聞いていない」と話した。
 校長によると、2人は同じクラスで、共に卓球部に所属。いずれもおとなしい性格だったという。事件のあった5日は、週明けの8、9日に行われる定期試験の勉強をするため、放課後に数人が男子生徒宅に集まる予定だったとみられている。
 8日に全校集会を開き、生徒に経緯を説明する方針で、定期試験は延期される見通し。市教育委員会は、スクールカウンセラーや臨床心理士を派遣し、生徒の心のケアに当たる。
 市教委によると、同校では2年前に当時1年の男子生徒が自殺し、命を大切にする教育プログラムを策定し、取り組みを進めていた。
 本郷さんの隣のクラスの女子生徒(13)は「2人は一緒のグループで仲良し。部活も一緒で、明るくてよく話していた。(男子生徒は)怒ったりするように見えなかった。教科書のことで刺すなんて」と驚いた様子で話した。
 5日夕、校内にいたという男子生徒(13)は「教室で勉強していたら、先生が慌てていた。『学校から出て』と言われた」と振り返った。
 本郷さんの母親は県警を通じ、「大切に育ててきた息子との突然の別れがいまだに信じられません。なぜ、息子がこのようなことに遭わなければならなかったのか、ただただ悔しく、許せない気持ちでいっぱいです」とするコメントを出した。 (C)時事通信社