出産の痛みを麻酔を使って和らげる「無痛分娩(ぶんべん)」で事故に遭った女性の家族らが8日、被害者の会を設立した。再発防止に向け、ホームページや勉強会を通じて情報発信するほか、行政機関などに対し安全対策の徹底を求めていく。代表で2017年に娘を亡くした安東雄志さん(70)は同日大阪府内で会見し、「1人でもさらなる事故に遭われることのないように努めていきたい」と語った。
 安東さんの娘=当時(31)=は17年1月、同府和泉市内の産婦人科医院で無痛分娩のための局所麻酔を受けた際、麻酔薬を誤った場所に投与され死亡。府警は医師を業務上過失致死容疑で書類送検したが、今年4月、大阪地検は嫌疑不十分で不起訴とした。安東さん側はこれを不服として先月、大阪検察審査会に審査を申し立てた。被害者の会は12年に無痛分娩による事故で妻が寝たきりになった京都市内の男性(57)と共に設立し、男性は副代表に就いた。 (C)時事通信社