高血圧治療薬の販売をめぐり、価格カルテルを結んだ疑いが強まったとして、公正取引委員会は23日、独禁法違反(不当な取引制限)の疑いで、医薬品メーカー「日本ケミファ」(東京都千代田区)と「鳥居薬品」(同中央区)の2社を立ち入り検査した。
 関係者によると、両社は販売する高血圧症の治療薬「カルバン錠」(ベバントロール塩酸塩製剤)をめぐり、少なくとも数年前から、医療機関への卸売価格を割高に設定していた疑いが持たれている。
 医療機関が患者に処方する薬は、国が公定価格を決める「薬価制度」が採られ、薬価は国が調べた医療機関への納入価格を基に2年ごとに改定される。両社は薬価引き下げを防ぐ目的で卸値を調整していたとみられる。同薬は日本ケミファが製造し、両社が販売。市場規模は年数億円という。
 両社は立ち入りを受けたことを認め、「公取委の検査に全面的に協力する」などとコメントした。 (C)時事通信社