札幌市の池田詩梨ちゃん(2)が衰弱死し母親らが起訴された事件で、市児童相談所は虐待の程度や家庭状況を記入するシートを作成したにもかかわらず、虐待の項目にはチェックしていなかったことが25日、同市の資料で分かった。児相は虐待を懸念しながら、危険性を判断できなかった実態が改めて浮き彫りとなった。
 児相は昨年9月、詩梨ちゃんの育児放棄に関する虐待通告を受理後、母親宅を訪問。この際の状況を基に「在宅支援アセスメントシート」を作成した。低身長や低体重、若年での妊娠という項目にチェックした上で、「将来ネグレクトするのではないか」と記入されていた。
 今年5月に北海道警が母親に面会後、道警からの情報を基に作成した同じシートには、虐待歴の通告や健診未受診の項目にもチェックされ、問題行動に「泣きが強い」と記されていた。小さなあざ、足の裏の傷については記入されていたが、虐待の項目欄の「小さくわずかなけが」「健診を受けない」にはチェックされていなかった。児相は「警察の報告を受けて虐待事実はないと判断した。リスク判断を徹底しないといけない」と釈明している。 (C)時事通信社